いらはらみつみ

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いらはら みつみ / IRAHARA Mitsumi

会場_富士川民俗資料館 (稲葉家住宅) /富士川エリア >>


「漆」を素材として、ずっと制作してきました。 「漆」は、幹の表面に傷をつけ、 そこから流れ出る樹液の一滴一滴をかき集めて採取します。 「漆」はいわば「漆 の木の体液」なのです。 その体液をいただいて、人は「漆」のもつ様々な力を形 にしてきました。 古代には朱の顔料で染めた「赤漆」を魔除けとして使い、奈良 から平安時代にかけて発達した 「蒔絵」は高貴な人々の嗜好を満たしました。 「漆」はその時々で異なる力を発揮し、人が変わればまた違う表情を見せます。 「漆」による表現は無限にあると考えています。 漆工芸の表現が《静》のものとす れば、際限のない《動》の表現があるはずです。 目差しているのは、「漆」の力 によって引き出されるダイナミックな世界感です。 「漆」によって湧き上がる力 を形に変え、「漆」の命を蘇らせたいと思っています。


1972 神奈川県生まれ 東京都在住
2001 東京芸術大学美術研究科漆芸専攻修了

主な展覧会
2020 「KAJIMA 彫刻コンクール」 鹿島KIビルアトリウム、東京
2019 「アジア漆工芸交流プログラム」カンボジア
   「座の会」 O美術館、東京 
   「ONTEMPORARY ART Korea and Japan」韓国
   「台湾×日本 漆交流展 漆美探訪 vol.2 THE URUSHI EXHIBITION ザ・うるし展」 FEI ARTMUSEUM 、神奈川
   「亞太漆芸 X 地方創生論壇」台湾
   「現代美術日韓展」韓国
   「会津・漆の芸術祭」福島
2018 「中日韓民間漆芸術激清展」中国福建省海峡民間芸術館、中国
2016 「アジア漆工芸交流プログラム」 ベトナム国立美術博物館 、ベトナム
2012 「漆うるわしの饗宴展‐世界の女性作家による漆表現の現在」東京、福島、京都
2010—2018「会津・漆の芸術祭」福島
2007 「Japan &Korea 漆 art exhibition」東京芸大美術館、東京
2003 「旺山開天祭」韓国
2001 「個展」ギャルリプス、東京

主な賞歴・出版物
2019 KAJIMA 彫刻コンクール入選
2005 国際漆展銀賞受賞
2001 サロンドプランタン賞受賞
   国際漆デザイン展奨励賞

2015 誠文堂新光社・書籍『ゼロからの金継ぎ入門』